マサキチトセの日記

—not gay as in happy but queer as in fuck you—

マサキチトセ  
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ピザの箱は置いたまま

今日から日記を書こうと思う。

ずっと前からやらなければいけなかったことを、今日ようやく人に急かされて実行することができた。実は半年くらい前に気づいたのだけれど、私には、自分でこれをやると自主的に決めたこと以外のことが全然やれないという特性があるみたいだ。

その傾向には薄々気づいていた。ただのわがままじゃん、って思っていたから、そういう局面になるたびに自分はダメな人間だなあと痛感していた。でもある時、あれ、これはおかしいぞと気づいた。

私は、自分の家に人が持ってきて忘れていった物や、来た人と一緒に食べた物のゴミを、ずっとそのまま放置してしまうのだ。というか、そういう物の周辺だけがどんどん汚くなっていく。なぜだろうと考えたら、きっと、どうしてもそれが自分の責任だと思えないからだなと気づいた。

自分の家なのだから自分の責任なのは頭ではわかるのだけれど、なぜかそれを片付ける気になれない。

ある時、このままではどんどん部屋が汚くなっていく、と強い危機感を感じて、その時に最も汚いエリアにあったテーブルを畳んで玄関に持っていった。家族や友人で集まった時に「スペースが足りないと思って」と母が持ってきた折りたたみのテーブルだ。そして案の定、気がつけば数日以内にそのエリアを自然に片付けていた。

実は今も、二週間くらい前に家族が来てみんなで食べたピザの入れ物が床に放置されている。そしてその周りに、とりあえず置いてしまった中身の入っていないバッグとか、母の家から持ってきた昔の自分の服が入ったビニール袋が、どさっと置いてある。これ以上放置したら、きっともっと色々な「どうしたらいいか分からない物」を置いてしまうだろう。

だから、今私がすべきことは、このピザの箱を片付けることだ。それを理解した上で、でもまだ大丈夫だろうと思い直し、私は今からベッドに横になろうと思う。